【抗体(検査)について】

病原ウイルスが身体に侵入すると、それを排除しようと免疫反応が起こります。

発熱や喉の痛みなどは、この免疫反応がきっかけとなって生じる症状です。

病原ウイルスを排除する際に、これを捕捉する役割を持つタンパク質が抗体です。

抗体検査によって病気に罹ったかどうかを調べます。

抗体にはいくつかの種類があります。

ウイルスの感染により、まずピークの短い「IgM」抗体が作られ、

遅れてピークの長い「IgG」抗体が作られます。

抗体検査の意義は病気によって異なります。

例えば風疹(三日はしか)や麻疹(はしか)であれば「抗体がある」状態は、

生涯有効な免疫を獲得してそれらの感染症から守れていることを意味します。

HIV感染症やC型肝炎のように抗体の有無を調べることで

スクリーニング検査(症状がない人に対して病気の可能性があるかを調べる「ふるい分け試験」)になるケースもあります。

しかし新型コロナウイルスについては世界中でまだ分かっていないことが多く、

抗体がどのように作られ、どう感染制御に作用し、

どれほどの持続性を持つのかなどはっきりしていません。

したがって現時点では「抗体があったからもう大丈夫」とは必ずしも安心できない状況なのです。

新型コロナウイルスとの共存の道を見出すまで長期戦が予想されます。

抗体検査は御自身の現状を確認する意味で有効と思われます。

ウイルスの実態が明らかになるまでは、たとえ抗体を持っていたとしても慢心せず、

再感染を警戒しつつ無症状のまま他人に移してしまうリスクがあることも念頭に置き、

日々の行動やライフスタイルを見直す一助として頂きたいと思います。

一歩、一歩、出口の光に向かっている今日という日を信じて頑張っていきましょう!

ご心配やご不安なことは、我慢なさらずお気軽にご相談下さい。